ゼロカロリー飲料の人工甘味料は危険?アスパルテームをWHO発表から解説

ゼロカロリー飲料の人工甘味料は危険?アスパルテームをWHO発表から解説
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「ゼロカロリーだから安心」と思って選んでいる
炭酸飲料やお菓子はありませんか。

人工甘味料をめぐっては、2023年のWHOの発表をきっかけに
様々な情報がインターネット上に飛び交うようになりました。

しかし、正確な内容を知らないまま「危険」という
言葉だけが独り歩きしているケースも少なくありません。

この記事では、看護師として30年以上臨床の現場に
立ってきた立場から、人工甘味料の基礎知識とWHO
発表の本当の意味、子どもへの影響
そして家庭でできる選び方の工夫を、科学的根拠に基づいてやさしく
解説します。

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)を含みます。

目次

人工甘味料とは?スクラロース・アセスルファムK・アスパルテームの基礎知識

人工甘味料とは、砂糖の代わりに甘みをつけるために
人工的に合成された食品添加物の総称です。

代表的なものとして、スクラロース、アセスルファム
カリウム、アスパルテームの3種類がよく知られてい
ます。

これらはいずれもエネルギー(カロリー)がほとんどなく
砂糖の数百倍という強い甘みを持つのが特徴です。

スクラロースは砂糖の約600倍、アセスルファムカリウムは
約200倍の甘さがあるといわれています。

アスパルテームは、体内でアミノ酸に分解される仕組みを持つ
やや特殊な甘味料です。

ゼロカロリーをうたう炭酸飲料や、糖質オフのお菓子
低カロリーヨーグルトなど、幅広い食品に使われています。

一方で、羅漢果エキスやてんさい由来の成分を使った
甘味料のように、天然由来とされる甘味料も存在します。

これらは人工甘味料とは分類が異なり
植物由来の成分を精製・濃縮して作られています。

例えば、料理や飲み物の甘みづけに使われるラカントSは
羅漢果エキスと発酵由来のエリスリトールを原料とした甘味料で
人工甘味料を避けたい方向けの選択肢として
紹介されることがあります。

日本では食品衛生法に基づき、厚生労働省が人工甘味料ごとに
使用できる食品の種類や使用量の上限を細かく定めています。

さらに、一生涯毎日摂取し続けても健康への影響がないと
される量を示す「一日摂取許容量(ADI)」が
国際的な専門機関によって設定されています。

つまり人工甘味料は、根拠なく自由に使われているわけではなく
一定の科学的な基準のもとで使用が認められている添加物だといえます。

とはいえ、基準があるからといって「無条件に安心」というわけでもなく
日々の摂取量への意識は必要だと考えられています。

もともと人工甘味料は、糖尿病の食事療法や
肥満予防のための砂糖代替として開発された経緯があります。

血糖値の上昇を抑えたい方や、虫歯のリスクを減らしたい方にとっては
選択肢のひとつとして役立つ場面もあります。

食品だけでなく、医薬品のシロップ剤や歯磨き粉など
身の回りの様々な製品にも人工甘味料が使われています。

これは、少量で強い甘みが出せるため
製品全体のコストや成分設計がしやすいという理由も
背景にあります。

アセスルファムカリウムは
単独では後味に苦みを感じる場合があるため
スクラロースなど他の甘味料と
組み合わせて使われることも多くあります。

アスパルテームは熱に弱い性質があり
加熱調理を伴う食品にはあまり向かないため
主に飲料や常温保存のお菓子に使われる傾向があります。

このように、甘味料ごとに性質や使われやすい食品の
タイプが異なることも、知っておくと商品選びの参考になります。

このように人工甘味料には、砂糖の代わりとして利用
価値がある一方、種類や由来によって性質が異なることを
知っておくことが大切です。

なお、砂糖そのものにも、虫歯や肥満、生活習慣病との関連が
指摘されており、「砂糖なら無条件に安全」
というわけではありません。

人工甘味料か砂糖かという二択で考えるのではなく
それぞれの特徴を理解したうえで、量とバランスを意
識して選ぶという視点が現実的です。

スーパーの飲料売り場に並ぶ商品棚

WHOが「体重管理のための使用を推奨しない」とした発表の本当の意味

2023年、世界保健機関(WHO)は
非糖類甘味料に関するガイドラインを発表しました。

その内容は、体重管理や生活習慣病のリスク低減を目的として
人工甘味料を利用することを推奨しないというものでした。

対象には、アセスルファムカリウム、アスパルテーム
スクラロース、ステビアなど、糖類に分類されない
甘味料が広く含まれています。

この発表がニュースになった際、「人工甘味料は危険」
「WHOが禁止した」
という見出しだけが独り歩きした側面もありました。

しかし、WHOのガイドラインをよく読むと
これは「摂取してはいけない」という禁止事項ではあ
りません。

複数の研究を分析した結果、人工甘味料に置き換えるだけでは
長期的な体重コントロールや生活習慣病予防の効果が
十分に確認できなかった、というのが趣旨です。

つまり「砂糖を人工甘味料に置き換えれば健康になれる」
という考え方には、根拠が乏しいという指摘だといえます。

WHOは同時に、乳幼児や妊娠中の方に対しては
非糖類甘味料の利用に特に慎重であるべきだとも述べています。

この点は、家庭で商品を選ぶ際に
参考にしておきたい情報のひとつです。

WHOがこうした対象に慎重さを求める背景には
成長段階にある体は、大人に比べて添加物への感受性や
代謝の仕組みが異なる可能性があるという考え方が
あります。

実際にどの程度の影響があるのかは
今後さらに研究が積み重ねられていく分野であり
現時点で断定的な結論が出ているわけではありません。

一方で、糖尿病などの持病があり、医師の指導のもとで
人工甘味料を利用している方については
自己判断で急にやめるのではなく
かかりつけ医に相談することをおすすめします。

WHOの発表は「人工甘味料そのものが即座に健康被害を及ぼす」
という趣旨ではなく、「積極的に健康効果を期待して使うものではない」
という位置づけの整理だと理解するのが実態に近いと考えられます。

このガイドラインは「条件付きの推奨」という形で公表されており
今後の研究の蓄積によって内容が見直される可能性がある
とWHO自身も言及しています。

科学的な評価は、常に最新の研究によって更新されて
いくものであり、一つの発表だけを絶対視しすぎない
ことも、情報と付き合ううえで大切な姿勢です。

糖尿病の食事療法として医師の指導のもとで人工甘味料入りの
飲料や食品を活用している場合
その効果や必要性は個別の状況によって異なります。

気になる場合は、インターネットの情報だけで判断せず
かかりつけの医師や管理栄養士に相談しながら
自分や家族に合った方法を確認するのが安心です。

情報を正しく読み解くことで、過度に不安になる必要も
逆に無条件に安心しきってしまう必要もないことが見えてきます。

アスパルテームの発がん性分類は本当に危険なのか-国際がん研究機関(IARC)の評価を正しく読む

2023年7月には、WHO傘下の国際がん研究機関
(IARC)が、アスパルテームを発がん性の観点から
評価した結果を公表しました。

その結果、アスパルテームは「ヒトに対して発がん性がある可能性がある」
とされる、グループ2Bに分類されました。

このニュースも、「アスパルテームは発がん物質」と
いう強い言葉で広まった経緯があります。

しかし、IARCの分類は、発がん性の「強さ」ではなく
あくまで「証拠の確からしさ」を示す区分である点に
注意が必要です。

グループ2Bには、わらびや漬物、アロエベラなど
日常的に口にする食品も同じ区分に含まれています。

つまりグループ2Bという分類だけを見て
危険度を単純に比較することは適切ではありません。

一方で、食品添加物の安全性を評価する別の国際機関である
JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)は
アスパルテームの一日摂取許容量(ADI)を
体重1kgあたり40mgと従来通り維持しています。

これは、体重60kgの成人であれば、1日あたり2400mgまでは
生涯にわたって毎日摂取しても健康への影響は
認められないとされる量です。

ADIには、動物実験で影響が確認されなかった量に対して
さらに大きな安全率(多くの場合100分の1)
をかけて算出するという仕組みが用いられています。

つまりADIの数字自体に、すでに十分な余裕を持たせた
安全域が組み込まれていることになります。

一般的な炭酸飲料に換算すると、この量に達するには
缶やペットボトル数本から十数本程度を
毎日飲み続ける必要があるとされ
通常の食生活では到達しにくい水準です。

このように、IARCの「発がん性分類」とJECFAの
「安全性・摂取許容量の評価」は
それぞれ異なる視点からの評価であることを
理解しておくことが大切です。

参考までに、IARCの分類にはグループ1(ヒトに
対して発がん性がある、アルコール飲料やたばこなど)
グループ2A(おそらく発がん性がある)
グループ2B、グループ3(発がん性を分類できない)
という段階があります。

グループ2Bは、証拠が限られているために「可能性
を否定できない」という位置づけであり
グループ1のように「発がん性が確認されている」
区分とは、証拠の強さの面で大きく異なります。

体重20kgほどの子どもの場合でも、ADIをもとに計算すると
1日あたり800mgほどまでは継続的に摂取しても
影響がないとされる水準になり
通常の食生活で到達することは考えにくい量です。

こうした数字を知っておくと、報道の見出しだけを見て過剰に
不安になることを防ぎやすくなります。

「分類された、イコール危険」と短絡的に捉えるのではなく
実際の摂取量とADIを照らし合わせて考える視点が
根拠に基づいた判断につながります。

子どもへの影響は?ゼロカロリー飲料やお菓子に潜む人工甘味料の摂取量の考え方

人工甘味料について、多くの保護者が気になるのは
子どもへの影響ではないでしょうか。

海外の動物実験では、妊娠中や授乳中のマウスにスクラロースと
アセスルファムカリウムを摂取させたところ
成分が胎盤や母乳を通じて子のマウスに移行したとする
報告があります。

この実験では、摂取した子マウスの肝機能や腸内細菌に
変化がみられたとされていますが
動物実験の結果がそのままヒトに当てはまるとは
限らない点には注意が必要です。

現時点では、通常の食生活の範囲内で、人工甘味料が
ヒトの子どもに明確な健康被害を及ぼすと結論づける
だけの十分な証拠は確立されていません。

とはいえ、子どもは体重が軽いため、同じ量を摂取しても
体重あたりの摂取量は大人より多くなりやすい
という特徴があります。

特に、ハロウィンや誕生日会など、お菓子や飲み物を
続けて口にする機会が増える時期は、複数の商品から
人工甘味料を重複して摂取しやすくなります。

ゼロカロリーのジュース、糖質オフのグミやチョコレ
ート、シュガーレスのガムなど、一見別の商品でも
同じ人工甘味料が使われているケースは少なくありま
せん。

1つ1つの商品は基準の範囲内であっても
1日の中でいくつも重ねて摂取すれば、想定より摂取量が
増えてしまう可能性があります。

特に近年は、糖質制限や低カロリー志向の高まりを背景に
子ども向けのお菓子や飲料にも人工甘味料が使われる商品が
増えている傾向があります。

「糖質ゼロ」「シュガーレス」といった表示は
砂糖を使っていないという意味であり
必ずしも人工甘味料も無添加であるとは限らない点にも
注意が必要です。

対策としては、ラベルの原材料表示を確認し
同じ日に同種の人工甘味料を含む商品を重ねすぎない
よう、大まかに把握しておくことが現実的です。

学校や幼稚園での給食、おやつの時間、友人の家での
お菓子など、家庭の目が届かない場面で口にする機会
があることも考慮しておく必要があります。

すべてを完璧に管理しようとするのではなく
家庭での飲み物やおやつを選ぶ際に
できる範囲で人工甘味料に偏りすぎない選択を心がける
という程度で十分だと考えられます。

例えば、普段の水分補給には水や麦茶を基本にし
ジュース類は特別な機会に限定するだけでも
全体としての摂取量はかなり抑えられます。

特別な日のお楽しみとして時々口にする分には
過度に心配しすぎる必要はありませんが
毎日の習慣として定着させないよう意識することが
家庭でできる工夫のひとつだと考えられます。

新鮮な野菜と果物を使った家庭の食卓

人工甘味料と上手に付き合うには-表示の見方と選び方のポイント

人工甘味料と付き合ううえで、まず役立つのが食品表示の確認です。

原材料表示には「甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物)」
のように、成分名がかっこ書きで記載されています。

これは、フェニルケトン尿症という代謝異常のある方
向けの注意表示を兼ねているためで、成分を特定する
手がかりにもなります。

買い物の際に、この表示を一度確認する習慣をつけて
おくと、知らないうちに何種類もの人工甘味料を重複
して摂取することを避けやすくなります。

特に、複数の商品を組み合わせて食べたり飲んだり
する機会が多いご家庭では、まとめ買いの際に成分表示を
ざっと見比べる習慣が役立ちます。

すべての商品を細かく記録する必要はなく
「今日は人工甘味料入りの飲み物とお菓子が重なって
いるな」と気づける程度で十分です。

また、毎日の料理での甘みづけを、人工甘味料ではなく
羅漢果エキスやエリスリトールを使った甘味料に
置き換えるという選択肢もあります。

炭酸飲料が欲しくなったときは、人工甘味料を使わず
果汁そのものの甘みを生かしたオーガニックサイダーの
ような商品を選ぶのも、ひとつの工夫です。

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完全に人工甘味料を避けようとして神経質になりすぎると
かえって食事や買い物のストレスが増えてしまうこともあります。

外食や市販品をすべて手作りに置き換えるのは現実的
ではないため、家庭で用意する分から見直していくと
いうのが、無理なく続けやすい進め方です。

例えば、家族で楽しむデザートやドリンクを手作りする際に
天然由来の甘味料を使ってみるところから
始めるのもひとつの方法です。

看護師として長年、生活習慣病の患者さんと
接してきた経験からいえば、「ゼロか100か」ではなく
頻度と量のバランスを意識することが
無理なく続けられる食生活につながると感じています。

食品添加物や食の安全について
もっと詳しく知りたいという方は
当ブログの他の記事もあわせてご覧いただくと
日々の食品選びの参考になるはずです。

WHOが2023年7月に公表した発表では、
国際がん研究機関(IARC)がアスパルテームを
「ヒトに対して発がん性がある可能性がある(グルー
プ2B)」に分類した一方、
JECFA(FAO/WHO合同食品添加物専門家会議)
は、許容一日摂取量を
体重1kgあたり0〜40mgのまま据え
置きました。

WHOは、体重70kgの大人の場合、
アスパルテームを200〜300mg含む
ダイエット飲料を、ほかからとらずに
1日9〜14缶より多く飲むと、この量を超えると
説明しています。

まとめ

人工甘味料は、WHOやIARCの発表をきっかけに
様々な情報が広まりましたが、内容を正しく読み解けば
「即座に危険」と結論づけるものではないことが分かります。

大切なのは、公的機関の評価に基づいて摂取量とのバランスを意識し
特定の商品に偏りすぎないことです。

特に子どもがいるご家庭では、表示を確認する習慣を
取り入れながら、特別な日の楽しみとして無理なく
付き合っていくことをおすすめします。

日々の小さな選択の積み重ねが
家族の食の安全につながっていきます。

食と体をテーマにした看護師の教材は、
コクアマーケットで紹介しています。

参考にした資料

ゼロカロリー飲料の人工甘味料は危険?アスパルテームをWHO発表から解説

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この記事を書いた人

AIナースコンシェルジュ|てっぺい
30年の医療・介護経験と看護師としての知識を土台に、AIを使いこなしながら「暮らしを整えるヒント」と、AIで作ったお役立ちデジタル商品をお届けしています。
無添加食品・美容・スピリチュアルなど、テーマは様々でも軸はいつも「安心・信頼・ポジティブ」。
読んで終わりではなく、使って心地よくなるものを目指しています。

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