
「メンズ美容に興味はあるけれど、
何から始めればいいのかわからない」
30代・40代になると、同じ生活をしているのに、
疲れて見える、清潔感が落ちた気がする、と
感じることが増えてきます。
看護師として30年以上、たくさんの男性の肌や体を
見てきましたが、見た目の差をつくっているのは、
高い化粧品ではなく毎日の小さな手入れの積み重ねです。
この記事では、何から手をつければいいかを
1か月の順番にまとめました。
全部を一度にやる必要はありません。
1週間に1テーマずつ、
できることから進めてみてください。
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最初にやるべきことは「清潔感の土台づくり」
メンズ美容というと、おしゃれな髪型やメイクを
思い浮かべるかもしれません。
けれど、30代・40代の男性がまず整えたいのは、
印象を下げてしまうポイントを減らすことです。
たとえば、次のようなところです。
- 肌が乾燥して粉をふいている、またはテカっている
- 眉がぼさぼさ、ヒゲの剃り残しがある
- 口や体のニオイが気になる
- シャツのシワや靴の汚れが目立つ
これらは顔立ちとは関係なく、手入れをすれば誰でも
整えられる部分です。
逆にいえば、ここが整うだけで
「ちゃんとしている人」という印象に近づきます。
続かない人の多くは、やる気がないのではなく、
最初に買い物や情報を増やしすぎてしまうのが原因です。
だからこそ、この記事では1週目は肌、2週目は
顔まわり、3週目はニオイ、4週目は服と姿勢と、
やることを週ごとに分けています。
順番が決まっていれば、迷う時間が減り、
続けやすくなります。
1週目|洗顔・保湿・紫外線対策の3つだけで肌を整える

1週目は肌だけに集中します。
やることは、洗う・うるおいを補う・紫外線を
防ぐの3つです。
洗顔は「やさしく、すすぎは丁寧に」
男性の肌は皮脂が多い一方で、30代以降は水分が
不足しやすく、「ベタつくのにつっぱる」
状態になりがちです。
ゴシゴシ洗いや熱いお湯は、必要な皮脂まで
落としてしまいます。
洗顔料はよく泡立てて、手と顔の間で泡を
転がすように洗い、ぬるま湯で生え際やあご下まで
丁寧にすすぎましょう。
朝は皮脂が気になる部分だけ、夜は一日の汚れを
落とす、くらいの使い分けで十分です。
自分の肌の傾向を知るには、洗顔して何もつけずに
15分ほど待ってみてください。
全体がつっぱるなら乾燥しやすい肌、Tゾーン(額と
鼻)だけテカるなら混合肌、全体が
テカるなら皮脂の多い肌の傾向があります。
乾燥しやすい人は洗顔料を夜だけにする、
皮脂の多い人はさっぱりした保湿を選ぶ、
というように調整すると失敗しにくくなります。
保湿は「洗ったらすぐ」
洗顔後の肌は、時間がたつほど水分が
逃げていきます。
タオルで押さえるように水気をとったら、すぐに
化粧水と乳液、または1本で済むオールインワンを
塗りましょう。
化粧水と乳液を分けるのが面倒な人は、
オールインワンからで問題ありません。
続かない完璧より、毎日続く最低限のほうが肌は
整っていきます。
紫外線対策は「毎日、軽く」
日本皮膚科学会の皮膚科Q&Aでは、
シミやしわの多くは年齢だけでなく、
長年浴びた紫外線による「光老化」で起こると
説明されています。
光老化は、その気になれば予防できるものだとも
書かれています。
同じQ&Aのサンスクリーン剤の使い方では、
日常生活ならそれほど強い日焼け止めは
必要ないとされています。
通勤や買い物くらいなら、低めのSPFのものを
毎朝の保湿のあとに塗る習慣で十分です。
帽子や日傘などで日差しを避けることも、
立派な紫外線対策です。
2週目|眉・ヒゲ・髪を整えて顔まわりのだらしなさを消す
肌が整ってきたら、2週目は顔まわりです。
ここは手を入れた分だけ変化がわかりやすく、
続ける励みになります。
眉は「長さとはみ出し」を整えるだけ
眉の形を大きく変える必要はありません。
長く飛び出した毛を眉用のハサミで切り、眉の下や
眉間のはみ出した毛を眉用シェーバーで
整えるだけで、顔全体がすっきり見えます。
くわしいやり方は、眉の整え方の
記事にまとめています。
ヒゲは「剃り残し」と「肌荒れ」を減らす
剃り残しや中途半端な無精ヒゲは、それだけで
疲れた印象になります。
カミソリで剃るときは、次の順番を意識すると
肌への負担が減ります。
- 洗顔や蒸しタオルでヒゲをやわらかくする
- シェービング剤をなじませて1〜2分おく
- 最初は毛の流れに沿って剃る
- 剃り残しだけ、軽く逆方向から当てる
- 水で洗い流し、すぐに保湿する
刃が古いと、同じところを何度もなぞることになり、
赤みやヒリヒリの原因になります。
カミソリ負けしやすい人は、電気シェーバーに
替えるのもひとつの方法です。
青ひげが気になる人は、青髭対策の記事も
参考にしてください。
髪はセットより先に「清潔に見えるか」
髪型を工夫する前に、ベタつき、寝ぐせ、
フケがないかを確認しましょう。
1〜2か月に1回のカットで長さを保つだけでも、
印象は大きく変わります。
薄毛が気になり始めた人は、
薄毛の全体ガイドから読んでみてください。
3週目|口臭と体臭は「自分では気づきにくい」と知っておく
3週目はニオイです。
ニオイは本人がいちばん気づきにくく、
周りもなかなか指摘してくれません。
口臭は舌の汚れと歯周病が主な原因
厚生労働省のe-ヘルスネット「口臭の原因・実態」
によると、口臭の大部分は口の中に原因があり、
その多くは舌の表面につく汚れ(舌苔)と
歯周病です。
同じページでは、自分で感じる口臭と実際の口臭は
一致しないとも書かれています。
予防には、歯みがきに
加えて朝起きてすぐの舌の清掃がすすめられています
(口臭の治療・予防)。
家族に口臭を指摘されるようになったら、
歯周病の可能性があるので歯科で相談しましょう。
口臭ケアのくわしい手順は口臭対策の記事で
紹介しています。
体臭は「強い香りでごまかさない」
体臭が気になると香水でごまかしたくなりますが、
汗や皮脂のニオイと混ざると、
かえって強く感じられることがあります。
まずは、皮脂や汗がたまりやすいところを
毎日きちんと洗うことが基本です。
特に、首の後ろ、耳の後ろ、脇、足の指の間は
洗い残しが多い場所です。
年齢とともに変わるニオイの原因と対策は、
体臭の記事で解説しています。
4週目|服・靴・姿勢で全体の印象を仕上げる
最後は全体の印象です。
相手は顔だけでなく、服や靴、
立ち姿までまとめて見ています。
高い服や流行のブランドは必要ありません。
大事なのは、シワがない、汚れていない、サイズが
合っているの3つです。
シャツの襟や袖口の黄ばみ、ヨレたTシャツ、
かかとのすり減った靴は、清潔感を一気に
下げてしまいます。
週末に5分だけ、次の週に着る服と靴を
チェックする習慣をつくるとラクです。
- シャツの襟と袖口に黄ばみや汚れがないか
- ズボンのすそが靴に乗りすぎていないか
- 靴のかかとがすり減っていないか、汚れていないか
- ジャケットやコートに毛玉やホコリがついていないか
サイズは、肩が落ちていない、袖が
手の甲にかかりすぎていない、という2点を
見るだけでも違います。
体型が変わって服がきつくなったと感じたら、それも
見直すタイミングです。
姿勢も見逃せないポイントです。
猫背になると、疲れて自信がなさそうに
見えてしまいます。
デスクワークが多い人は、猫背と
清潔感の記事もあわせて読んでみてください。
続けるコツは「毎日1つだけ」と「置き場所を決める」
メンズ美容は、やる気だけでは続きません。
面倒、忘れる、なんとなく照れくさい、
という気持ちは誰にでもあります。
だから、最初から完璧を目指さないでください。
今日は洗顔だけ、明日は保湿も、次の週は眉、
というくらいの進み方で十分です。
もうひとつのコツは、道具の置き場所を
決めることです。
洗顔料は洗面台に、保湿アイテムは歯ブラシの横に
置きます。
眉用ハサミは鏡の前に置いておけば、目に入るたびに
思い出せます。
もうひとつ、「歯みがきのあとに保湿」のように、
すでにある習慣とセットにすると
忘れにくくなります。
最初にそろえるものは、次の4つほどで足ります。
- 洗顔料
- 保湿アイテム(オールインワンでもよい)
- 眉用ハサミか眉用シェーバー
- 舌ブラシ
高額な美容家電や、使い方が複雑なアイテムは、
習慣ができてからで遅くありません。
メンズ美容のよくある質問
30代・40代から始めても遅くありませんか?
遅くありません。
肌の水分や皮脂のバランスが
変わり始める年代だからこそ、手入れを始めると
変化を感じやすい時期です。
紫外線による肌の変化も、いま防ぎ始めれば、
これから先の積み重ねを減らせます。
お金をかけなくても清潔感は出せますか?
出せます。
ドラッグストアで買える洗顔料と保湿アイテムで
十分です。
値段より、毎日使い続けられるかどうかのほうがずっと大
事です。
肌に合わないと感じたらどうすればいいですか?
赤み、かゆみ、ヒリヒリ感が出たら、すぐに
使うのをやめてください。
新しいアイテムは、腕の内側などで
少量試してから顔に使うと安心です。
症状が数日たっても引かないときは、皮膚科で
相談しましょう。
脱毛や美容家電は最初から必要ですか?
必要ありません。
まずは毎日使う基本のアイテムで、
手入れの習慣をつくるほうが先です。
ヒゲ脱毛が気になってきたら、
ヒゲ脱毛の始めどきの記事も参考にしてください。
まとめ|順番を決めれば、1か月で手入れは習慣になる
メンズ美容は、別人になるためのものではありません。
印象を下げているポイントを、
順番にひとつずつ減らしていく作業です。
1週目は肌、2週目は眉・ヒゲ・髪、3週目は口臭と
体臭、4週目は服と姿勢。
この順番で進めれば、1か月後には「毎日の手入れ」
が自然に身についているはずです。
肌荒れやかゆみが長引く、抜け毛が急に増えた、
といった変化があるときは、セルフケアだけで
抱え込まず、皮膚科で相談してください。
看護師の視点でまとめたセルフケアの教材は、
コクアマーケットで紹介しています。
参考にした資料
- 日本皮膚科学会「皮膚科Q&A 日焼け Q5 光老化は普通の老化とどう違うのですか?」
- 日本皮膚科学会「皮膚科Q&A 日焼け Q13 サンスクリーン剤の使い方」
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「口臭の原因・実態」
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「口臭の治療・予防」
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