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10月も後半に入り
来年の自分の働き方をどうするか考え始める看護師は
多いのではないでしょうか。
年末のボーナスを受け取ってから辞めるべきか
それとも年内に転職活動を始めてしまうべきか
この時期特有の迷いがあります。
30年以上
現場で後輩たちの退職相談を受けてきた筆者の経験から
判断の軸をお伝えします。
なぜ今の時期に「辞めようか」迷う看護師が増えるのか
看護師の退職相談は
実は一年のうちでも今の時期に集中する傾向があります。
理由の一つは年末にボーナスが支給される職場が多く
受け取った後に退職したいという心理が働くことです。
もう一つの理由は年末年始は外来も病棟も忙しくなり
インフルエンザや感染症の患者が増えて人手が足りな
くなる時期だからです。
この忙しさのピークを越えてから動きたいと考える人と
逆に今の忙しさに限界を感じて早く抜けたいと考える
人の両方が存在します。
筆者自身も
長年勤めた病棟で12月に退職の相
談を受けることが一番多かったと
感じています。
来年度の人員配置やシフト編成が
固まる前の今の時期は看護部側にとっても人の動きを
把握したいタイミングです。
つまり看護師本人の事情だけでなく
病院側の事情も絡んで「今の時期に考える人が多い」
という構造になっているのです。
自分だけが特別に迷っているわけではないと知ることも
落ち着いて判断するための第一歩になります。
実際筆者が勤務していた病棟でも
10月から11月にかけて「来年のことを考えたい」
と声をかけてくる同僚が毎年数名はいました。
多くの場合燃え尽きかけているわけではなく
漠然とした将来への不安ong>が先に立っていることが
多いという印象があります。
その不安を放置したまま年末の忙しさに
飲まれてしまうと冷静な判断ができなくなり結局その
場の感情で決めてしまうことにもなりかねません。
だからこそ
この時期にいったん立ち止まって考える時間を持つこ
と自体に大きな意味があると筆者は考えています。
加えて年末年始は保育園や学校の冬休みと重なり
家庭の事情で働き方を見直したいと考える看護師も増
える時期です。
子育て中の看護師にとっては
来年度の勤務体系がどうなるかによって
転職するかどうかの判断そのものが変わってくること
もあります。
またプリセプターや主任など
来年度の役割分担が発表される時期と重なることも
気持ちが揺れる一因になっているように感じます。
ボーナス後に辞める?年内に動く?2つの選択のメリットとデメリット
「ボーナスを受け取ってから辞める」という選択には
経済的な安心感
という明確なメリットがあります。
一方でボーナス後の退職を考える人が多いため
1月以降は求人への応募が集中し
転職市場が混み合いやすいという側面もあります。
逆に「年内に動く」という選択では
年末に向けて人員を確保したい施設からの求人が出やすく
比較的早く次の職場を決められる可能性があります。
ただし年内に転職先を決めてしまうと
現職にボーナス支給前に退職を申し出ることになり
気まずさを感じる人も少なくありません。
どちらが正しいという単純な話ではなく
自分が何を優先したいかによって答えは変わってきます。
経済的な安定を優先したいなら
ボーナスを受け取ってから動く方が安心できるでしょう。
一方今の職場のストレスがすでに限界に近いなら
ボーナスを待つ間に心身をすり減らしてしまうリスク
も考える必要があります。
筆者の経験では
無理にボーナスまで我慢して体調を
崩してしまった後輩を何人も見て
きました。
その後輩たちに共通していたのは
「数か月待てば楽になる」と思い込み
自分の限界を正確に把握できていなかったことです。
転職市場の動きだけでなく
自分の心身の残り体力を見積もることも
この判断には欠かせない視点だと感じています。
求人数の多さだけで時期を選ぶのではなく
自分のコンディションと照らし合わせて決めることを
おすすめします。
実際に求人サイトを見比べると
10月から11月は年明け入職を見込んだ求人が
じわじわと増え
12月に入るとボーナス後退職組を見込んだ求人が
さらに積み重なっていく印象があります。
そのため
12月後半から1月にかけては応募が一気に集中し
希望する施設の面接枠が埋まってしまうことも珍しく
ありません。
「良い求人が出たらすぐ動けるように情報収集だけ先
に始めておく」という中間的な進め方を選ぶ看護師も
筆者の周りでは増えてきています。
焦って退職日だけを先に決めてしまうと
思うような求人が見つからないまま空白期間ができて
しまうこともあるため
退職日と転職活動の進み具合は常に連動させて考える
必要があります。
今の職場への伝え方とタイミング、円満退職のコツ
転職先の方向性が見えてきたら
次に考えるべきは今の職場への伝え方とタイミングです。
看護の現場では引き継ぎやシフト調整に時間がかかるため
退職の意思表示は一般的に1か月から2か月前が目安
とされています。
ただし夜勤専従や特殊な業務を担っている場合は
後任の調整に時間がかかることが多く
もう少し早めに伝えた方が双方にとって良い結果にな
りやすいと感じます。
伝える相手は直属の主任や看護師長が基本ですが
関係性によっては先に信頼できる先輩に相談してから
正式に伝える人も多いです。
伝える際には
退職理由を詳細に説明しすぎる必要はなく
「一身上の都合で」という言い方で十分だと筆者は考
えています。
不満をすべてぶつけてしまうと
円満な引き継ぎが難しくなり
最後まで気持ちよく働けなくなることがあるからです。
筆者自身感情的に伝えてしまった同僚が最終日まで
気まずい雰囲気のまま過ごすことになった場面を
何度も見てきました。
シフトが組まれる前のタイミングで伝えることも
現場への負担を減らし
自分自身の心理的な負担も減らす工夫のひとつです。
引き継ぎ資料は口頭だけでなく
簡単なメモや手順書として残しておくと
後任者だけでなく自分自身の評価にもつながります。
どのタイミングで伝えるにせよ
最後まで誠実に働く姿勢を見せることが
長い目で見た自分自身の評判を守ることにつながると
筆者は考えています。
退職を申し出た後も
引き継ぎ期間中は普段以上に丁寧な申し送りを
意識することが
次の職場に気持ちよく向かうための助けになります。
特に受け持ち患者やカンファレンスで共有していた情報は
口頭だけでなく記録にも残し
後任者が困らないようにしておくことが望ましいです。
退職の意思が伝わった後
引き継ぎの間だけ人間関係がぎこちなくなることも
ありますが
それも一時的なものだと割り切ることが気持ちを
保つコツです。
有給休暇が残っている場合は引き継ぎと
消化のバランスを早めに看護部へ相談しておくと
最後まで慌てずに過ごすことができます。
転職活動と夜勤シフトをどう両立するか、面接と体調管理の現実

転職活動を始めると
次に悩むのが夜勤シフトと面接日程をどう両立させる
かという現実的な問題です。
夜勤明けにそのまま面接に向かうと
本来の自分の判断力や印象を十分に出せないまま終わ
ってしまうことがあります。
可能であれば夜勤明けの翌日ではなく
休みの日や日勤の前日に面接を設定してもらえるよう
早めに希望を伝えることをおすすめします。
転職エージェントを使う場合は
こうした日程調整を代わりに行ってもらえることも大
きなメリットのひとつです。
どうしても夜勤明けに面接が入ってしまう場合は
移動中や面接前の短時間でもしっかり休息を取ること
が重要になります。
睡眠の質を少しでも整えておくことは
面接当日のパフォーマンスだけでなく
転職活動全体を乗り切る体力づくり
にもつながります。
筆者自身も夜勤を続けていた時期は
質の良い睡眠がとれるかどうかで翌日のコンディショ
ンが大きく変わることを実感していました。
体力と気力が整っていなければ
どれだけ良い求人があっても冷静に比較検討すること
ができません。
面接前日はできるだけ夜勤を入れないようにシフトを
調整してもらう
という交渉を早めに行っておくことも
大切な準備のひとつです。
オンライン面接が選べる施設であれば
移動の負担そのものをなくすことができるため
日程の候補として積極的に提案してみる価値があります。
体調を整えることは面接の印象だけでなく
入職後に新しい職場で早く馴染むための
体力の土台にもなります。
複数の施設を見学したい場合は
夜勤明けの日と休みの日に候補を分散させておくと
無理なく回ることができます。
転職活動は短距離走ではなく
ある程度の期間を見据えた持久戦だと
捉えておくことが大切です。
転職エージェントを使うか、自分で探すか。判断のポイント
最後に考えたいのが転職エージェントを使うか
自分で求人を探すかという選択です。
自分で探す場合は
求人サイトやハローワークを使って自分のペースで進
められる自由さがあります。
一方でエージェントを使う場合は
非公開求人の紹介や
給与・勤務条件の交渉を代わりに行ってもらえる点が
大きな利点です。
夜勤をしながら転職活動を進める身としては
求人探しや条件交渉の時間を節約できることは
想像以上に大きな助けになります。
筆者の周囲でも
エージェントを利用した人の多くが「一人で交渉しな
くて済んだことが一番楽だった」と話していました。
もちろんエージェントにも
得意分野の違いがあるため複数社に
登録して比較してみるという進め方も現実的です。
たとえば
のようなサービスに登録して
まずは今の市場にどんな求人があるのか
知ることから始めてみるのも一つの方法です。
登録したからといって必ず転職しなければならないわ
けではなく
情報収集だけのつもりで利用している人も多くいます。
エージェントとの最初の面談では希望条件だけでなく
今の職場で感じている負担や不満も具体的に伝えておくと
よりマッチした求人を紹介してもらいやすくなります。
転職エージェントのほかに、日本看護協会と
都道府県ナースセンターが
運営する「eナースセンター」でも、無料で求人を
探したり、就業の相談をしたりできます。
紹介された求人をすべて受け入れる必要はなく
「違う」と感じたらその都度率直に伝えることも
ミスマッチを防ぐために大切な姿勢です。
エージェント経由で入職した後も条件面で
困ったことがあれば担当者に相談できる場合が
多く入職後のフォローまで
含めて比較検討する価値があります。
判断に迷っているときほど一人で決めずに
客観的な情報や第三者の視点を取り入れることが助け
になると筆者は考えています。
自分の状況を正直に伝えられる相手を見つけることが
後悔のない選択につながっていくはずです。
まとめ
ボーナス後に辞めるか年内に動くかという問いに
絶対的な正解はありません。
大切なのは
転職市場の動きと自分自身の体力・気力のバランスを
見ながら後悔のないタイミングを選ぶことです。
30年以上現場に立ってきた筆者としては
迷っている時点でもう十分に真剣に
向き合っているのだと伝えたいです。
一人で判断に迷うときは
同じ現場で働く仲間の声を知ることも
大切な材料になります。
ナースガーディアンの
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