夜勤専従は続けられるか、判断に迷ったら見るべきポイント

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「夜勤専従」という働き方に
心が動いたことのある看護師は
少なくないはずです。

給与の良さは大きな魅力ですが
実際に続けていけるのかという
不安もつきまといます。

求人サイトを開くたびに
夜勤専従の欄が気になってしまう
という声もよく耳にします。

私自身、30年以上の臨床の中で
夜勤専従を選んだ後輩を、何人も見てきました。

うまく続けられた人もいれば、体調を崩して
数か月で常勤に戻った人もいます。

その違いがどこにあるのか
今回は現場目線での判断基準を、整理していきます。

この記事では、夜勤専従という働き方のリアルと
続けられるかを見極めるための
具体的なチェックポイントをお伝えします。

職場の体制をどう確認すればいいのか
自分の体質や生活とどう照らし合わせればいいのか
順を追って見ていきます。

収入面の魅力だけで飛びついて
後悔してほしくないという思いから
この記事を書いています。

自分に合っているのか迷っている方の
判断材料になれば幸いです。

※本記事にはアフィリエイト広告(プロモーション)を
含みます。

目次

夜勤専従という働き方が選ばれる理由

夜勤専従がまず選ばれる理由は
やはり給与面の魅力です。

深夜割増賃金と夜勤手当が上乗せされるため
効率よく収入を、得やすい働き方といえます。

施設にもよりますが、2交代制の場合
1回あたり3万円台から
4万円台という水準も珍しくありません。

月に9回前後の出勤でも、常勤並み
あるいはそれ以上の月収に、なるケースがあります。

毎月の収入が読みやすいという点も
家計を考えるうえでは
意外と大きな安心材料になります。

ボーナスの有無や退職金制度は施設によって差があるため
月給の高さだけで、判断しない視点も必要です。

社会保険や有給の扱いが、常勤と同じかどうかも
あわせて確認しておきたいところです。

非常勤扱いになる施設もあれば、常勤と同等の待遇を
用意している施設もあります。

賞与の計算方法や
昇給の仕組みまで踏み込んで聞いておくと
長期的な見通しが、立てやすくなります。

有給休暇の付与日数や、取得のしやすさについても
事前に確認しておくと安心です。

夜勤専従だからといって
キャリアアップの機会が閉ざされるわけでは
決してありません。

研修や委員会活動への参加が
日勤帯より少なくなる傾向はあるため
必要なら自分から、機会を探す姿勢も大切です。

オンライン研修やeラーニングを活用すれば
夜勤専従でも、学びを続けることは十分できます。

認定看護師などの資格取得を、夜勤専従を続けながら
目指した先輩も実際にいました。

限られた時間の中でも工夫次第で
学びを積み重ねていけることを
身をもって示してくれました。

もうひとつの魅力は
昼間の時間を自由に使えることです。

平日の日中に役所や病院に行けたり、混雑を避けて
買い物や旅行を楽しめたりします。

子育てや介護など
日中に予定が入りやすい家庭状況と
かみ合うこともあります。

常勤の日勤帯を経験した人ほど
日中の自由さのありがたみを、強く感じるようです。

平日の空いている時間に
資格の勉強や副業に取り組んでいる
という後輩もいました。

こうした条件の良さから
日勤帯の忙しさに疲れた看護師が
環境を変える一手として
検討する場面をよく見ます。

実際、外来や病棟の多重業務に追われる日々から
抜け出したいという相談を
私も何度か受けてきました。

人間関係の悩みから距離を置きたくて
夜勤専従を選んだという、話も少なくありません。

日勤帯特有の申し送りや委員会活動から
離れられることを、メリットに挙げる人もいます。

私自身も、若い頃に夜勤専従の求人を眺めては
収入の数字に、心が動いた記憶があります。

同期の中にも、思い切って夜勤専従に転向し
貯金のペースが変わったと
喜んでいた人がいました。

その一方で、数か月後に体調を崩し
常勤に戻っていった、同期もいました。

求人票で「夜勤専従」と書かれていても
拘束時間や仮眠回数は、施設ごとにかなり違います。

同じ2交代でも
休憩の取り方や人員配置まで見比べると
条件の見え方が変わってきます。

ただし、数字だけで決めてしまうと
後で苦しくなる働き方でもある
というのが
正直なところです。

求人票の給与欄だけを見て
勢いで決めてしまうケースを
これまで何度も見てきました。

良い条件には
それに見合うだけの負荷が隠れていることも
忘れないでいてほしいと思います。

次の章では、その「苦しくなる」部分の実態について
詳しくお話しします。

夜勤専従の現場でのリアルな負担

良い面だけでなく
夜勤専従には現場ならではの負担も、存在します。

拘束時間は16時間を超えることが多く
業務が落ち着く時間帯に、仮眠が組まれます。

この仮眠が、そのまま取れるとは限らないというのが
現実です。

ナースコールが続いたり、急変対応が入ったりすれば
仮眠時間は、簡単に削られます。

私が勤務した病棟でも
仮眠室に入った直後に呼び出され
結局一睡もできなかった
という夜が何度もありました。

翌朝そのまま日勤帯まで
意識が朦朧としながら働いた記憶も、正直あります。

帰りの運転で
信号待ちの間についうとうとしてしまい
ひやりとしたという話も、聞いたことがあります。

移動手段や帰宅ルートの安全も
体力を消耗する夜勤では
意外と見落とせない要素です。

できれば公共交通機関や、家族の送迎を使うなど
安全を優先した手段を、選んでほしいと思います。

夜間の集中力低下は本人が思う以上に大きく
判断ミスにつながる、リスクもはらんでいます。

投薬の準備やダブルチェックなど、慣れた手順ほど
疲労時には見落としが出やすくなります。

「疲れているときこそ基本に立ち返る」という意識を
常に持っておきたいところです。

指差し呼称や声出し確認といった基本動作は
忙しい夜こそ、丁寧に行いたい習慣です。

こうした小さな積み重ねが
結果として自分自身と患者さんを
守ることにつながります。

少人数体制の夜間は、医師が院内に不在のことも多く
初期対応を看護師だけで判断する場面が
出てきます。

急変の第一報をどう取るか、応援をいつ呼ぶか
その判断を一人で背負う重さは
経験しないと分かりにくい部分です。

当直医への連絡ひとつにしても、タイミングを誤れば
後で悔やむことになります。

休憩中でもコール対応に追われ
実質ワンオペに近い状態に、なる現場もあります。

この緊張感に、精神的な消耗を感じる人は
少なくありません。

また、昼夜が逆転した生活が続くと、自律神経が
乱れやすくなります。

不眠や慢性的なだるさ、女性であれば生理不順に
つながることもあります。

「昼間にどうしても深く眠れない」という体質の人には
身体的な負担が、かなり大きくなる働き方です。

食事の時間も不規則になりやすく
胃腸の調子を崩しやすいという声も
よく耳にします。

友人や家族との予定が合わせづらくなり
孤独感を覚えるという相談も
受けたことがあります。

体重の増減や肌荒れなど
目に見える形で不調のサインが
出てくることもあります。

生理周期の乱れを、婦人科で相談してはじめて
生活リズムの影響だと気づいたという話も聞きます。

私が見てきた中でも
体調を崩して離れていった人の多くは
この仮眠と生活リズムの問題を、抱えていました。

頑張り屋で責任感の強い人ほど
無理を重ねてしまう傾向があるように
感じています。

「まだ大丈夫」という感覚が
いちばん危ないサインだと、私は考えています。

小さな不調のうちに気づいて、対処できるかどうかが
後々の分かれ道になります。

本人の努力だけではどうにもならない部分があることを
まず知っておいてほしいと思います。

夜勤明けの休憩室で仮眠をとる看護師

見極め①:職場の体制を確認する

夜勤専従を続けられるかどうかは
本人の体力だけでなく職場の体制
大きく左右されます。

まず確認したいのは、夜勤帯の配置人数と
緊急時に応援を呼べる体制が、あるかどうかです。

少人数でも近くの病棟や当直医と
すぐ連携できるなら
負担の感じ方はかなり違ってきます。

反対に
応援を呼ぶ手段が電話一本しかないような現場では
心細さが積み重なっていきます。

夜勤帯の食事休憩が
時間通りに取れているかどうかも
体力面では大事な確認事項です。

休憩室に横になれるスペースがあるかどうかでも
短い休憩の質は、大きく変わってきます。

見学の機会があれば、実際に仮眠室や休憩スペースを
自分の目で確認しておくと安心です。

写真だけで判断せず、広さや静かさを
その場で体感してみることをおすすめします。

職員の表情や、スタッフ同士の会話のトーンからも
職場の雰囲気は意外と伝わってきます。

見学が難しい場合は、オンライン説明会や
口コミサイトの評判を参考にする方法もあります。

次に大事なのが
仮眠時間が実際に確保できているかという点です。

「制度上は2時間ある」というだけでなく
実際にどのくらい休めているか、現場の先輩に率直に
聞いてみることをおすすめします。

面接の場で仮眠体制について質問しても
悪い印象には、なりません。

むしろ長く働くつもりがあるからこそ聞く質問だと
私は考えています。

施設によっては、仮眠室が個室で確保されているか
複数人での相部屋かによっても
休まり方は変わってきます。

夜勤の人数配置は病棟の重症度によっても違うため
同じ施設内でも部署を比べてみる価値が、あります。

面接では、直近半年の離職率や
夜勤専従の在籍年数についても
聞いてみるとよいでしょう。

長く働いているスタッフが多い部署は
それだけ働きやすい理由が、あるはずです。

そしてもうひとつ
体調不良を申し出やすい雰囲気があるかどうかも
見ておきたいところです。

無理を重ねて初めて休みを取れるような職場は
続けるほど、消耗が積み重なっていきます。

急な欠勤が出たときの
応援体制が整っているかどうかも
あわせて確認しておきたい点です。

有給休暇を実際に取れているかどうかも
職場の雰囲気を測る、ひとつの目安になります。

夜勤明けの体を整えるという意味では
寝具や睡眠環境を
見直すことも実は効果があります。

私の周りでも

脳も体も究極の睡眠を『ブレインスリープ マットレス フロート』のように

日中でも深く眠れる寝具に
変えてから体の回復が早くなった
という声を聞いたことがあります。

遮光カーテンやアイマスクなど
手軽に始められる工夫から
試してみるのもよいでしょう。

職場が用意してくれる制度に加えて
自分自身の睡眠環境を整える工夫も
あわせて考えてみてください。

入職前に確認したチェックポイントは
できればメモに残しておくことを、おすすめします。

実際に働き始めてから、話が違ったと感じたときの
判断材料にもなります。

職場の制度と自分の体調管理
その両方を整えることが
続けるための土台になります。

夜間の病棟でモニターを確認する看護師

見極め②:自分の体質・生活との相性

職場の体制と同じくらい大切なのが
自分自身の体質や生活との相性です。

まず率直に
自分が日中にしっかり眠れるタイプかどうかを
振り返ってみてください。

明るい時間帯でも短時間でぐっすり眠れる人と
どうしても浅い眠りしか、とれない人がいます。

これは性格の問題ではなく
体質による部分が大きいというのが、私の実感です。

遮光カーテンを使っても寝つけない、という人は
無理に続けるとかえって体調を崩しかねません。

試験的に、休日を利用して昼間だけ眠る生活を
数日試してみるのもひとつの方法です。

その際の目覚めのすっきり感や、日中の眠気の強さを
記録しておくと分かりやすくなります。

耳栓やホワイトノイズを試してみて
物音への感じ方を、確かめておくのもよい方法です。

起床後の頭の重さや、気分の落ち込みの有無も
体質を見極める大切な手がかりです。

こうした変化は、本人よりも周囲の家族が先に気づく
ということもよくあります。

「最近顔色が悪い」と言われたときは、見過ごさずに
体からのサインとして受け止めてください。

定期的な健康診断の数値の変化にも
日頃から注意を払っておくと
早めの対処につながります。

血圧や血液データの推移を、自分でも記録しておくと
変化に気づきやすくなります。

次に、家庭の状況との相性も
考えておきたいところです。

小さな子どもがいる家庭では、日中に育児が入り
結局まとまった睡眠が取れない
という声をよく聞きます。

パートナーや家族の理解と協力があるかどうかも
続けられるかを、左右する要素です。

家事や育児の分担について
事前にしっかり話し合っておくことも
大切な準備のひとつです。

実家のサポートが得られるかどうかでも
無理なく続けられるかは、大きく変わってきます。

もうひとつ、性格的な向き不向きも、あります。

ひとりで判断する場面に耐えられるかどうか
意外と見落とされがちな、ポイントです。

誰かに確認しながら進めたいタイプの人にとって
夜間の少人数体制は
想像以上のプレッシャーになります。

逆に
落ち着いて一人で状況を整理できるタイプの人は
夜勤専従の環境が、むしろ性に合うこともあります。

私が知る限りでも、日勤の人間関係が苦手だった人が
夜勤専従で生き生きと働き始めた
という例もあります。

騒がしい環境より
静かな環境で集中したいタイプの人には
夜間の落ち着いた空気が
心地よく感じられるようです。

30年以上現場を見てきて思うのは
夜勤専従に「向いている」「向いていない」があるのは
事実だ
ということです。

それは能力の優劣ではなく
単純に体質や生活状況との
相性の問題だと私は考えています。

「向いていない」と分かることも
ひとつの大切な収穫だと、私は思っています。

無理に自分を型にはめようとせず
合う働き方を探す方が
結果的に長く現場に残れます。

自分を責めるのではなく、まずは事実として
自分の傾向を把握することから
始めてみてください。

迷ったときの選択肢、夜勤専従以外の道も含めて

ここまで読んで、自信が持てないと感じた方も
いるかもしれません。

それは決して悪いことではなく
自分の状態に正直に向き合えている証拠だと
思います。

夜勤専従がしんどいと感じたら
2交代や3交代の常勤に戻る
あるいは日勤のみの職場に移る
という選択肢もあります。

働き方は一度決めたら変えられないものではなく
そのときの体調や生活に合わせて
見直していいもの
です。

今の職場のままで働き方だけを変えられないか
まずは師長や上司に
相談してみるのもひとつの方法です。

部署異動という形で
日勤帯に戻れないか相談した後輩を
見てきたこともあります。

夜勤の回数だけを減らしてもらう
という調整で乗り切れたケースも
実際にありました。

スキルアップを目指して
あえて忙しい部署の常勤に戻る
という選択をした後輩もいます。

夜勤専従で得た経験は、その後どんな部署に移っても
決して無駄にはなりません。

一人で判断する場面を多くこなした経験は
キャリアを重ねるうえで、強みにもなります。

今つらいと感じている経験も、無駄にはならないと
伝えたい気持ちがあります。

転職エージェントを利用することで
夜勤専従の経験を評価してくれる
求人に出会えることもあります。

自分では気づかなかった強みを、第三者の視点から
教えてもらえることも少なくありません。

無料で使えるサービスがほとんどなので
気軽に相談してみる、というスタンスで十分です。

それでも今の職場での調整が難しい場合は
転職という選択肢も、視野に入ります。

夜勤専従の実態や仮眠体制は、施設ごとの差が
かなり大きい部分でもあります。

求人票の文字面だけでは
実際の忙しさや人員体制までは
読み取りきれません。

自分だけで求人票を読み込むよりも
現場の内情に詳しい第三者の視点を
借りる方が確認の精度は上がります。

たとえば全国10万人が利用する看護師転職サイト

のようなサービスでは
夜勤帯の人員体制や
仮眠の実態まで事前に確認してもらえることがあります。

自分の希望条件を整理したうえで相談すると
より的確な求人を、紹介してもらいやすくなります。

在職中でも登録できるサービスが多いため
まずは情報収集から、始めてみるのもよいでしょう。

長く働き続けるためには、我慢を重ねることよりも
合わない環境から早めに離れる判断
大切だと私は考えています。

30年以上この仕事を続けてきたからこそ
無理を重ねた末に体を壊した同僚を
何人も見送ってきました。

一人で抱え込まず、同僚や先輩
あるいは外部のサービスも含めて、相談先を複数
持っておくことをおすすめします。

また、看取りケアやグリーフケアなど
夜勤の現場で直面しやすいテーマについても
当ブログ「ナースガーディアン」で
折に触れて取り上げています。

同じ悩みを抱える仲間がいると知るだけでも
気持ちが軽くなることがありますので
よろしければ他の記事も、あわせてご覧ください。

なお
看護・介護の知識を活かしたセルフケア教材(エンゼルケア・看取りケアガイド
グリーフケアハンドブックなど)を
コクアマーケットで、販売しています。

よろしければ、こちらもご覧ください。

まとめ

夜勤専従は、給与や時間の自由度という魅力
仮眠・生活リズムという負担
表裏一体の働き方です。

続けられるかどうかは
職場の体制と自分の体質・生活状況
その両方を確認して、初めて見えてきます。

正解はひとつではなく、施設や個人の状況によって
判断は変わってきます。

この記事で挙げたチェックポイントも
あくまで現場目線での
ひとつの目安として受け止めてください。

同じ夜勤専従でも
施設が変われば負担の質はまったく違う
というのが30年見てきた実感です。

迷ったときは、ひとりで抱え込まず
まずは現場の実態を確認するところから
始めてみてください。

あなたが無理なく長く働き続けられる場所が
見つかることを願っています。

この記事が、あなたの判断の一助になれば
幸いです。

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