スマホの中にある「ChatGPT」という文字を見たことはあっても
実際に使ったことはない
という方も多いのではないでしょうか。
実はこのChatGPT(=生成AIというしくみを使って
文章でおしゃべりできるサービスのことです)は
日々の体調のメモを整理する手伝いも
とても得意です。
「今日はなんだか疲れが抜けない」「血圧の数字がバラバラで見づらい」。
そんな小さな困りごとも、話しかけるだけで整理してもらえます。
この記事では、現役看護師でもある哲平が
体調メモの整理をChatGPTに頼む
やさしいやり方をご紹介します。
パソコンやスマホの操作に自信がなくても
ゆっくり読み進めていただければ大丈夫です。
「体調メモをAIに手伝ってもらう」って、どういうこと?
まず、生成AI(=コンピューターが文章や絵を
新しく作り出してくれる技術のことです)について
簡単におさらいしておきましょう。
ChatGPTは、その生成AIの中でも特に有名な
文章でおしゃべりできるサービスです。
体調のメモを見てもらうというのは
難しい医学の判断をしてもらうことではありません。
たとえるなら、バラバラに書き留めたメモを
几帳面な友人に「ちょっと整理してくれる?」と
お願いするようなものです。
「先週は頭が重い日が多かった」「今週はよく眠れている」
というような日々の記録をそのまま話しかけると
ChatGPTが読みやすい形にまとめ直してくれます。
たとえば、朝晩の体温や、なんとなく感じただるさ
食欲の有無などを、思いつくままメモしていた方
も多いと思います。
そうしたバラバラなメモを日付ごと
症状ごとに整理してもらうだけでも
次に病院へ行ったときにとても説明しやすくなります。
大切なのは、ChatGPTはあくまで「整理を手伝ってくれる道具」であり
病気の診断をする専門家ではない、という点です。
診断や治療の判断は、必ずかかりつけの医師や薬剤師に相談してください。
この線引きさえ最初に押さえておけば
ChatGPTは体調管理の心強い味方になってくれます。
哲平自身、看護の現場で「メモはあるけれど
いざ先生に説明しようとすると、うまく言葉にできない」
という患者さんの声を何度も聞いてきました。
そうした声に応えられるのではないかと感じたのが
ChatGPTに体調メモを整理してもらうという
この使い方でした。
スマホひとつで、いつでも気軽に話しかけられるのも
ChatGPTの魅力のひとつです。
次の章から、実際にどのように使えばよいのか
具体的な手順を見ていきましょう。
「AIなんて難しそう」と感じている方も多いか
もしれませんが
体調メモの整理に関しては、パソコンが得意な方でなくても
まったく問題ありません。
スマホでLINEやメールを使ったことがある方であれば
同じような感覚で、ChatGPTにも話しかけ
ることができます。
むしろ、几帳面にきれいな文章を書こうとしないほうが
ChatGPTにはうまく伝わることも多いのです。
ChatGPTに体調メモをお願いする基本のやり方

実際の使い方は、とてもシンプルです。
まずスマホやパソコンでChatGPTを開き
画面下にある入力欄に、今日感じたことをそのまま打ち込んでみましょう。
「今日は朝から肩が重く、夜は少し眠りが浅かった」というように
思ったことをそのまま文章にして送るだけで大丈夫です。
難しい言い回しや、正しい文章にしようと気負う必要は
まったくありません。
話し言葉のまま、思いついた順番で構いません。
数日分たまってきたら、「これまでのメモを
日付順に表にまとめて」とお願いしてみましょう。
すると、ChatGPTが体調の変化を見やすい形に整えてくれます。
すでに紙のノートなどにメモを取っている方は
その内容を写真で撮って説明しながら入力すると
さらにスムーズです。
紙の血圧手帳を使いながら、
気になった日だけChatGPTに
伝えて整理してもらう組み合わせもおすすめです。
「先月に比べて、体調が良かった日と悪かった日
を分けて教えて」とお願いすれば
傾向もひと目でわかるようになります。
こうして整理された記録は、家族や医師に見せるときにも
とても役立ちます。
毎日でなくても構いません、気づいたときにメモ
を送るだけで少しずつ記録が積み重なっていきます。
最初のうちは、うまく伝わっているか不安になる
かもしれません。
けれど、ChatGPTは何度でも根気よく付き
合ってくれますので
慣れるまで気軽に話しかけてみてください。
入力を間違えても、送り直せばよいだけですので
遠慮はいりません。
もし文字を打つのが苦手という方は
スマホのマイクのマークを押して
声で話しかける方法もあります
声で話した内容をChatGPTがそのまま文字にして記録してくれるので
キーボード入力が苦手な方には、こちらのほうが
気軽に続けられるかもしれません。
「昨日から今日にかけての体調の変化を
簡単な文章にまとめて」とお願いすれば
家族への報告用のメッセージも
あっという間に作ってもらえます。
健康診断の結果をChatGPTと一緒に振り返るときのポイント

年に一度の健康診断の結果表、数字や専門用語が並んでいて
読み解くのに苦労した経験はありませんか。
「LDLコレステロール」「HbA1c」など
聞き慣れない言葉が並ぶと、それだけで難しく感
じてしまいますよね。
こうしたときも、ChatGPTに「この結果表
に書かれている言葉の意味を
やさしく教えて」と聞いてみましょう。
専門用語をひとつずつ、かみくだいた言葉で説明してくれます。
たとえば「HbA1c(=過去1〜2か月の血糖値の平均を表す数値のことです)」
というようにその場で意味を教えてくれるので、辞書を調べる
手間もいりません。
ただし、ここでもう一度お伝えしたいのですが
ChatGPTが教えてくれるのはあくまで言葉の意味や一般的な説明にとどまります。
「この数値だから大丈夫」「この数値は危険」と
いった個別の診断や判断は絶対にChatGPTに任せないでください。
気になる数値があれば、必ず医師や保健師など
専門家に直接確認するようにしましょう。
哲平自身、看護の現場でたくさんの検査結果を見てきましたが
同じ数値でも、その方の年齢や持病によって
受け止め方はまったく違います。
だからこそ、AIに数字だけを見せて安易に判断させるのではなく
「言葉の意味を理解する道具」として付き合って
いただきたいと強く感じています。
結果表の写真を撮って、「この中でとくに知って
おいた方がいい言葉を教えて」と聞くのもよい使い方です。
わからない言葉が減るだけでも、次の診察のときに
先生の説明がぐっと理解しやすくなります。
健康診断の結果表は、病院によって書き方や項目
の並び方が異なることも多く毎年同じ書式とは限りません。
そんなときも、「去年の結果と比べて
変わった項目があれば教えて」とお願いすれば
数字の変化に気づきやすくなります。
ただし、この場合も比較してもらうのはあくまで
数字の並び方であって
その変化が良いことなのか悪いことなのかの判断は
必ず医師に確認するようにしてください。
日々のちょっとした変化に気づくための質問例
ChatGPTに体調メモを見てもらうとき
どんな聞き方をすればよいか迷う方も多いと思います。
ここでは、そのまま使える質問の例をいくつかご
紹介します。
「今週のメモの中で、いつもと違う様子があれば
教えて」とお願いすると書いた本人では気づきにくい変化を
拾い上げてくれることがあります。
「疲れやすいと感じた日と、天気や気温には関係がありそうか教えて」というように
生活の記録と組み合わせて聞いてみるのもおすすめです。
「これまでのメモをもとに、次の診察で
先生に伝えたいことを3つにまとめて」とお願いすれば
限られた診察時間でも、要点を落とさずに伝えられます。
こうしたやり取りを繰り返していくと
自分では気づかなかった体調のクセや
生活リズムとの関係が見えてくることがあります。
もちろん、ChatGPTの答えがいつも完璧と
いうわけではありません。
見当違いな返事が返ってくることもありますので
「なるほど、そういう見方もあるのか」くらいの気持ちで
参考程度に受け止めてください。
大切なのは、ChatGPTに頼りきることではなく
自分の体の変化に、これまで以上に目を向けるきっかけにすることです。
メモを取り、AIと一緒に振り返るという習慣そのものが
健康管理の第一歩になります。
「最近、同じ話を何度もしてしまっているような気がする」といった
ちょっとした不安を、そのままChatGPTに
話しかけてみるのもよいでしょう。
もちろんそれは診断ではありませんが
頭の中でモヤモヤしていることを言葉にして書き出すだけでも
気持ちが少し整理されることがあります。
「同じような不安を感じたときは、どんなことに
気をつければよいか一般的な考え方を教えて」と聞けば
ヒントをもらえることもあります。
ヒントを得たうえで、実際に不安が続くようであれば
遠慮せずかかりつけ医に相談することを忘れない
でください。
使うときに気をつけたいこと
最後に、ChatGPTに体調のことを話すときに
気をつけていただきたい点をお伝えします。
ChatGPTに入力した内容は、便利さと引き換えに
絶対に外部に漏れないと保証されているわけでは
ありません。
ですので、フルネームや住所、保険証の番号など
そのまま個人を特定できる情報は、入力しないようにしましょう。
「Aさん、65歳、女性」のように
仮の呼び方に置き換えるだけでも、安心して使うことができます。
また、この記事に書かれている操作方法や画面の様子は
執筆時点のものです。
ChatGPTは日々アップデートされていますので
実際の画面とは多少異なる場合がある点も
あらかじめご了承ください。
看護師として長く現場に立ってきた哲平から
ひとつだけお伝えしたいことがあります。
体調のメモを取るという行為そのものが
実はご自身の体を大切にする、いちばん身近な一歩だということです。
「歳のせいだから」と諦めずに、小さな変化を記録し
言葉にしていく習慣を、ぜひ大切にしていただきたいと思っています。
その習慣づくりの相棒として、ChatGPTのような生成AIを
気負わず気軽に取り入れてみてください。
また、家族と体調の情報を共有したいときは
ChatGPTに「今日のメモを、家族に送るメッセージ文にして」
とお願いするのもおすすめです。
遠くに住む家族にも、体調の様子を無理なく伝えられるようになります。
もっと基本からChatGPTのことを知りたいという方は
このブログの他の記事もあわせて読んでみてください。
なお、個人情報保護委員会は、生成AIに
入力した個人情報が、AIの学習に
使われる可能性があることなどを踏まえ、
入力する内容に十分気をつけるよう呼びかけています
(生成AIサービスの利用に関する注意喚起)。
名前や住所、電話番号、病名などは、
入力しない習慣をつけておくと安心です。
体調や薬のことは、AIの答えをそのまま信じず、
医師や薬剤師に確かめるようにしてください。
まとめ
今日は、ChatGPTに体調のメモや健康診断
の結果を整理してもらう
やさしい使い方をご紹介しました。
難しい専門知識がなくても、日々感じたことをそのまま話しかけるだけで
記録は少しずつ整理されていきます。
ただし、診断や治療の判断は、必ず医師や薬剤師
などの専門家に相談してください。
ChatGPTは、あくまで日々の気づきを後押ししてくれる心強い相棒です。
まずは今日感じたことをひとつ、気軽に打ち込むところから
始めてみませんか。
小さな一歩の積み重ねが、これからの毎日を
少しずつ安心できるものに変えてくれるはずです。
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