エンディングノートの書き方|おひとり様が書いておきたい8つの項目と続けるコツ

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「エンディングノートを書いておいたほうがいいとは聞くけれど

何から書けばいいのかわからない」

——那覇でおひとり様の終活相談を受けていると

そんな声をとてもよく耳にします。

書店には何種類ものエンディングノートが並んでいますが

いざ購入しても表紙を開いたまま

何年も机の引き出しにしまわれているというお話も少なくありません。

エンディングノートは、法的な効力を持つ遺言書とは違い

決まった書式もありません。

だからこそ自由に書ける反面

いざ白紙のノートを前にすると手が止まってしまう方が多いのも事実です。

特にご家族が近くにいない、あるいは身寄りがないおひとり様にとっては

「誰に何を伝えるためのノートなのか」がイメージしづらいことも

書き進められない理由の一つになっています。

この記事では、おひとり様が挫折せずに書き進められるよう

エンディングノートが必要とされる理由、記入しておきたい8つの項目

書き方のコツ、そして那覇市・沖縄県で入手できる相談窓口までを

実務的な視点でまとめました。

今日からできることを、一つずつ確認していきましょう。

終活と聞くと、まだ先の話だと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、体調を崩してから慌てて情報を整理しようとしても

思うように手が動かせなかったり

考えがまとまらなかったりすることは珍しくありません。

元気なうちに少しずつ手をつけておくことこそが
エンディングノートを最後まで書き上げる一番の近道です。

目次

なぜ今、おひとり様に「エンディングノート」が必要なのか

エンディングノートが特に重要になるのは

頼れるご家族が近くにいない「おひとり様」の場合です。

配偶者や子どもと同居しているご家庭であれば

本人が話せなくなっても日々のやり取りの中で希望がある程度

伝わっていることも多いでしょう。

しかし独身の方や、ご家族と離れて暮らしている方

あるいはパートナーはいても法律上の家族ではない方の場合

本人の意思を知る手がかりが何も残されていないと

いざというときに周囲が身動きを取れなくなってしまいます。

たとえば、急な入院で意識がはっきりしない状態になったとき

担当医から「どこまで延命治療を希望されますか」と聞かれても

答えられるのは本人だけです。

かかりつけ医の連絡先や持病、服薬中の薬の情報がノートに残っていれば

駆けつけた親族や支援者がすぐに正しい対応を取れます。

逆に何も残っていなければ、病院側も判断のしようがなく

対応が後手に回ってしまいます。

また、万が一のときに困るのは医療や介護の場面だけではありません。

銀行口座やスマートフォンの契約、サブスクリプションサービスなど

本人以外は把握しようがない情報が驚くほど多く存在します。

これらが整理されていないと、遺された方が一つひとつ

調べるところから始めなければならず

精神的にも時間的にも大きな負担になります。

実際に那覇での相談の現場でも

「口座がいくつあるのかご本人にしかわからず

手続きに半年以上かかった」というお話を伺うことがあります。

さらに、おひとり様の場合は「誰が自分の代わりに動いてくれるのか」

という点自体が曖昧なケースも多く見られます。

疎遠になっている親族しかいない、あるいは身寄りが全くいないという状況では

エンディングノートに緊急連絡先や信頼できる支援者の情報を

残しておくこと自体がいざというときの命綱になります。

エンディングノートは「自分のため」であると同時に

「残される人・支えてくれる人への思いやり」でもあるのです。

沖縄で終活を考えるうえでは、地域特有の事情も無視できません。

門中(むんちゅう)や地域のつながりが今も色濃く残る一方で

那覇市のように単身世帯が増えている地域では

従来の「家族や親族が自然に支え合う」

という前提が通用しにくくなっています。

都市部での独居と、地域コミュニティの結びつきの

両方の性質を持つ那覇だからこそ、個人の意思をきちんと形にして

残しておくことの重要性が高まっていると感じます。

エンディングノートを書くシニア世代の男性のイメージ

エンディングノートに書いておきたい8つの記入項目

エンディングノートに「正解の書式」はありませんが

最低限これだけは押さえておきたいという項目を8つにまとめました。

すべてを一度に埋める必要はなく、書けるところから少しずつ進めれば十分です。

それぞれの項目について、なぜ必要なのか

どこまで詳しく書けばよいのかを見ていきましょう。

1. 基本情報・緊急連絡先
氏名・生年月日・本籍地などの基本情報に加え
いざというときに連絡してほしい人の名前と連絡先を書いておきます。
おひとり様の場合、疎遠な親族よりも実際に頼れる
友人や支援者、後見人、成年後見制度の担当者などの連絡先の方が
現場では役立つケースも多くあります。
連絡してほしい順番を書いておくと、対応する側も迷わずに済みます。

2. 医療・介護についての希望
持病、常用薬、アレルギー、かかりつけ医のほか
延命治療や終末期医療についての希望を書いておきます。
判断が難しいテーマですが、「絶対にこうしてほしい」
ではなく「できればこうしたい」という程度の温度感で
残しておくだけでも、周囲の助けになります。
介護が必要になったときに、自宅で過ごしたいのか
施設への入居を希望するのかといった大まかな方向性も書いておくと
後々の判断材料になります。

厚生労働省も、もしものときに望む医療やケアを
前もって考え、信頼できる人と
話し合っておく「人生会議(ACP)」
をすすめています。

3. 資産・お金の情報
銀行口座、保険、年金、負債の有無などを一覧にしておきます。
通帳やカードの保管場所も書いておくと
手続きがスムーズになります。
暗証番号など重要情報は、ノート本体ではなく別の安全な場所に
保管する方法もあわせて検討しましょう。
金融機関の数が多いほど、遺された方の手続きの負担は大きくなるため
この機会に口座を整理しておくのも一つの方法です。
あわせて、クレジットカードや貸金庫の有無
加入している共済なども書き出しておくと
抜け漏れを防げます。

4. デジタル資産・アカウント情報
スマートフォンのロック解除方法、SNSやサブスクの契約状況
ネット銀行の口座、ネット証券などは「デジタル遺品」
と呼ばれ、近年特にトラブルが増えている分野です。
すべてのパスワードを書き残す必要はありませんが
「どのサービスを利用しているか」
の一覧だけでも大きな手がかりになります。
解約せずに放置すると、月額料金が発生し続けてしまう
サービスもあるため注意が必要です。
パスワード管理アプリを使っている場合は
そのマスターパスワードの保管方法だけでも書き残しておくと安心です。

国民生活センターも「今から考えておきたい
「デジタル終活」
」で、スマートフォンのロックを
解除できるようにしておくことや、
利用しているサービスとIDを整理しておくことを
呼びかけています。

5. 住まい・不動産・所有物について
持ち家か賃貸か、契約している不動産会社
火災保険の加入状況などを記録します。
生前整理を進めながら、残したいもの・処分してよいものを
分けて書いておくと、遺品整理をする方の負担が大きく減ります。
思い出の品や貴金属など、価値の判断が難しいものについては
出張買取のサービスを利用して事前に
整理しておくという選択肢もあります。
賃貸住宅にお住まいの場合は、退去時の手続きについても
管理会社の連絡先とあわせてメモしておくと
後の手続きがスムーズです。

6. 葬儀・供養についての希望
希望する葬儀の規模や形式、納骨や供養の方法を書いておく項目です。
近年は従来のお墓にこだわらず
樹木葬や海洋散骨を選ぶ方も増えています。
菩提寺の有無や、宗派についての希望もあわせて書いておくとよいでしょう。

7. 遺言・相続についての考え
財産の分け方についての希望を書いておく項目です。
ただし、ノートに書いた内容そのものには
法的な効力がない点には注意が必要です(詳しくは後述します)。
特にお世話になった友人や団体に財産を
渡したいという希望がある場合は、この項目に思いを書き留めたうえで
別途正式な手続きを検討するきっかけにしてください。

8. 伝えたいメッセージ
お世話になった方への感謝や、大切にしてきた考え方
これまでの人生で心に残っている出来事など
事務的な情報だけでは伝えきれない「自分らしさ」を書き残せる項目です。
実務情報ばかりのノートになりがちですが
この項目があることで、読む人の心にも残るノートになります。

最近は市販のエンディングノートも項目が整理されていて書きやすくなっています。

項目ごとにページが分かれているタイプは
一気に全部書こうとせず気になるページから埋めていけるので
挫折しにくいという声をよく聞きます。
ノート選びに迷ったときは
まず見出しの数や項目の細かさを比べてみることをおすすめします。

挫折しないための書き方のコツ

エンディングノートが最後まで書き終わらない一番の理由は

「一度に完璧に仕上げようとしてしまうこと」です。

特に医療や資産の項目は、考え始めると迷うことが多く

そこで手が止まってペンを置いたまま何年も放置されている

ノートを何冊も見てきました。

せっかく前向きな気持ちで始めたのに

途中で気持ちが折れてしまうのは、とてももったいないことです。

書きやすい項目から埋めていくことが、最後まで続けるための一番のコツです。
基本情報や連絡先など、事実を書くだけの項目から始めれば
手を動かすハードルが下がります。
医療や資産のように判断に迷う項目は、後回しにして構いません。
空欄があっても、まったく何も書かれていない状態より
はるかに価値があります。
一度にすべてを書き上げようとせず
月に一項目ずつ埋めていくくらいのペースでも十分です。

また、一度書いたら終わりにしないことも大切です。
健康状態や資産状況、人間関係は時間とともに変わっていきます。
年に一度、誕生日や年末など決まったタイミングで
見直す習慣をつけておくと、常に現状に近い内容を保つことができます。
書いた日付を各ページに残しておくと、いつの情報かが一目でわかり
読む人にも親切です。
特に連絡先や資産の情報は変化しやすいため
こまめな更新を心がけましょう。

そして忘れずに行いたいのが
ノートの保管場所を信頼できる人に伝えておくことです。
どれだけ丁寧に書いても
いざというときに誰にも見つけてもらえなければ意味がありません。
私自身、日々の相談の中で「せっかく書いたノートが見つからず
結局ご家族が一から手続きを進めることになった」
というケースを何度も見てきました。
保管場所そのものは秘密にしても構いませんが、
「ノートが存在すること」と「誰に聞けば場所がわかるか」だけは
必ず誰かと共有しておいてください。

おひとり様の場合、身近に「伝えておける人」
がいないという悩みもよく耳にします。
その場合は、後見人やケアマネジャー、終活サポートを行う事業者など
専門的な立場でかかわってくれる第三者に共有先を託しておく
という方法もあります。
誰にも伝えずに終わらせないことが、なによりも大切です。

もう一つおすすめしたいのが、ノートと一緒に「生前整理」も
少しずつ進めておくことです。
エンディングノートに書いた所有物の情報と
実際の持ち物の状態が大きくずれていると
いざというときに探し物から始めることになってしまいます。
使っていない家電や衣類、長く開けていない書類の整理は
思い切って専門の買取サービスに相談してみるのも一つの方法です。
ものを手放しながら情報を書き出していくことで
ノートの内容もより実態に近いものになっていきます。

書類を整理するシニア世代の男性のイメージ

那覇市・沖縄県で使えるエンディングノートの入手先と相談窓口

実際にエンディングノートを用意する段階になったとき

どこで手に入れればいいのか迷う方も多いはずです。

ここでは那覇市・沖縄県で活用できる入手先や相談窓口を

いくつかご紹介します。

エンディングノートは、書店や文具店のほか、
自治体や社会福祉協議会が無料で
配っていることもあります。

お住まいの市町村の高齢者福祉の窓口や、
地域包括支援センターに、
配っているかどうか問い合わせてみてください。

窓口に足を運ぶ時間が取りにくい方は

まず電話やメールで簡単に問い合わせてみるところから始めても構いません。

那覇市は移動手段が限られる地域も多いため

遠方の窓口まで出向くことが負担になる方もいらっしゃいます。

オンラインや電話での相談に対応している事業者も増えてきているので

自分の生活スタイルに合った方法を選んでみてください。

エンディングノートと遺言書・死後事務委任契約の違い

エンディングノートを書く際に、必ず理解しておいていただきたいのが

「法的な効力の有無」です。

エンディングノートはあくまで本人の希望や情報を書き残すものであり

そこに書かれた財産分けの希望には法的な拘束力がありません。

「長年お世話になった友人にこの財産を譲りたい」という思いがあっても

ノートに書いただけでは実現が保証されない場合があります。

意思を実現したい財産については

別途、法的に有効な形式で遺言書を作成しておく必要があります。

自分で書いた遺言書(自筆証書遺言)は、法務局で
預かってもらう「自筆証書遺言書保管制度」もあり、
なくしたり書き換えられたりする心配を減らせます。

また、亡くなった後の各種手続き(役所への届出、公共料金の解約、住まいの片付けなど)

を誰かに正式に依頼しておきたい場合は

「死後事務委任契約」という契約を別途結んでおく方法もあります。

エンディングノートに希望を書いておくだけでは

それを実行する法的な権限までは発生しない点に注意が必要です。

さらに、入院や施設入居の際に身元保証をしてくれる人がいないという場合には

身元保証サービスの利用もあわせて検討しておくと安心です。

つまり、エンディングノートは「気持ちと情報を伝えるための土台」であり

それを実際に効力のある形にするための「遺言書」「死後事務委任契約」「身元保証契約」などは

それぞれ別の手続きとして整えていく必要があるということです。

それぞれの制度は目的が異なるため

一つだけ整えれば安心というものではなく

ご自身の状況に合わせて組み合わせていくことになります。

相続・遺言・死後の手続きに関する制度は

今後改正が行われる可能性もあるため

本記事の内容はあくまで一般的な情報としてご参考いただき

実際の手続きについては弁護士や行政書士など専門家に

相談されることを強くおすすめします。

どの専門家に相談すればいいかわからない

という方も多いのではないでしょうか。

遺言書の作成であれば公証役場や弁護士・行政書士

死後事務委任契約であれば行政書士や司法書士が主な相談先になります。

まずはエンディングノートを書きながら

「自分にはどの制度が必要そうか」を整理し

そのうえで専門家に相談すると

話がスムーズに進みやすくなります。

まとめ

エンディングノートは、完璧に仕上げることが目的ではありません。

書ける項目から少しずつ埋めていくことで

いざというときに周囲の負担を減らし

自分らしい選択を実現しやすくする「備え」になります。

基本情報、医療・介護の希望、資産

デジタル資産、住まい、葬儀・供養、相続についての考え

そして伝えたいメッセージ——この8つを軸に

まずは手に取りやすいノートを一冊用意することから始めてみてください。

書き終えたあとも、年に一度見直す習慣をつけておけば

常に自分らしい内容を保つことができます。

長年この仕事をしてきて感じるのは

エンディングノートを早めに書き始めた方ほど

その後の終活全体を落ち着いて進められているということです。

ノートに向き合う作業そのものが

自分の人生や希望を見つめ直すきっかけになるのだと

私は思っています。

焦って完璧なものを作る必要はありません。

今日、ペンを一本用意して

名前と連絡先を書くところから始めるだけでも

十分な一歩です。

終活の準備に使えるエンディングノートなどの
教材は、コクアマーケットの終活カテゴリーで
紹介しています。

参考にした資料

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この記事を書いた人

AIナースコンシェルジュ|てっぺい
30年の医療・介護経験と看護師としての知識を土台に、AIを使いこなしながら「暮らしを整えるヒント」と、AIで作ったお役立ちデジタル商品をお届けしています。
無添加食品・美容・スピリチュアルなど、テーマは様々でも軸はいつも「安心・信頼・ポジティブ」。
読んで終わりではなく、使って心地よくなるものを目指しています。

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